1964年2月29日午後3時15分、イギリス・ロンドン発オーストリア・インスブルック行きブリティッシュ・イーグル・インターナショナル航空（本社：イギリス）802便ブルストル・ブリタニア312（G-AOVO）が、インスブルックのクラネビットン空港に進入するために上空で待機中に空港の東南東約15Kmのグルンゲツェール岳（アルプス山脈）東斜面の標高2600m地点に墜落した。
この事故で、乗員8名、乗客75名、計83名全員が死亡した。
事故当時は悪天候で、事故機は旋回しながら天候の回復を待っていた。残骸からは機体の異常は確認されず、パイロットが何とか着陸しようとして、地上物標を探すべく、現場付近の最低安全飛行高度11000ft以下に降下したのが事故原因と推測された。
墜落後、事故機の残骸は、墜落の衝撃により発生した雪崩のため400m下に押し流された。