1963年10月22日午前10時40分頃、テスト飛行中のブリティッシュ・エアクラフト・コーポレーション(BAC)のBAC-111-200AB(G-ASHG)が、イギリス・ウィルトシャーのチークレイド付近に墜落した。
この事故で乗員2名、関係者5名、計7名全員が死亡した。
事故機は高度16000ftで失速の飛行試験中であった。事故調査により、それまで知られていなかった制限迎角を超えた状態で機体が安定状態になるディープストールと呼ばれる回復不能な悪性の失速に見舞われていたことが分かった。
事故機は、同型機のプロトタイプとして、この年に製造されたばかりで飛行時間は僅か81時間であった。
◎関連文献(刊行年順) |
著者名 | 書 名 | 出版社 | 刊行年 | 頁 数 |
加藤寛一郎 | 「墜落 第二巻 新システムの悪夢」 | 講談社 | 2001年 | 47頁〜93頁 |