1962年7月19日午後3時45分頃、英国領香港(当時:現中国)発タイ・バンコク行きユナイテッドアラブ航空(エジプト航空の前身)869便デハビランドDH-106コメット4C(SU-AMW)が、バンコク国際空港への進入前の降下中にバンコク近郊のKhao Yai山に墜落した。
この事故で乗員8名、乗客18名、計26名全員が死亡した。
パイロットは午後3時30分に降下を開始する際に、バンコクコントロールの管制官にバンコクVORから90nmを飛行中と報告していたが、実際には137nmも離れていた。自機の位置を誤ったことにより、時期尚早な降下を開始することとなり、事故機は空港から52nmのKhao Yai山山腹のジャングルに墜落した。事故調査報告書は機長の自信過剰が致命的過失の背景にある可能性を指摘した。
事故機は1962年に製造された。