1961年5月30日午前1時20分、イタリア・ローマ発ポルトガル・リスボン経由ベネズエラ・カラカス行きKLMオランダ航空897便DC-8-53(PH-DCL)が、リスボン空港を離陸直後、大西洋に墜落した。
この事故で乗員14名、乗客47名、計61名全員が死亡した。
事故原因は特定されなかったが、悪天候下で人工水平儀等の重要な計器の故障により、自機の姿勢を把握できなくなったのが事故の原因ではないかと推測された。事故調査委員会はバックアップ用として独立した系統の予備の人工水平儀を装備するよう勧告し、後に実現した。