1961年2月15日午前10時5分、アメリカ・ニューヨーク発ベルギー・ブリュッセル行きサベナベルギー航空548便ボーイング707-329(OO−SJB)が、ブリュッセル国際空港に着陸進入中滑走路端から約1.5Kmのブラバン地区の村落に墜落した。
この事故で乗員11名、乗客61名、計72名全員と地上の住民1名の合計73名が死亡し、地上の住民1名が重傷を負った。
事故機は着陸復行の直後、制御を失い墜落しており、ベルギーの事故調査団は事故原因として、スポイラーの作動機構のリベットの破断により、右内側のスポイラーのみが展開されたため左右非対称となり、墜落に至ったのではないかと推測した。これに対しFAAは、スタピライザートリムの不具合が原因であると反論した。