1960年6月10日午後10時5分、オーストラリア・クイーンズランド州ロックハンプトン発同国同州マッカイ行きTrans Australia AirlinesのフォッカーF-27フレンドシップ100(VH-TFB)が、マッカイ空港に最終進入中、マッカイ空港から7.5マイル地点の海上に墜落した。
この事故で乗員4名、乗客25名、計29名全員が死亡した。
事故機は待機経路にて約70分間霧から視程の回復するのを待った後、ビジュアルアプローチで進入を開始したが、進入中に消息を絶った。事故調査にもかかわらず原因は確定出来なかった。
墜落直前の2、3分間に機内で何らかの事態が発生し、このためパイロットが降下率増大に気付かなかった可能性もあったが、機内火災や爆発や乗客による破壊活動を裏付ける証拠は見付からなかった。
故障した高度計の誤った表示にしたがって降下したか、あるいは高度計は正確に作動していたが表示に注意を払わず、視覚的な錯覚に基づいて操縦を行った可能性があった。事故は夜間、視程が乏しい環境下で発生した。
事故機は1959年に製造された。