事故詳細

(事故No,19600418a)

 1960年4月18日午後19時8分、アメリカ・フロリダ州マイアミ発コロンビア・バランキジャ経由同国メデリン経由同国ボゴタ行きLloyd Aereo Colombiano503便カーチスC-46D-10-CU(HK-390)が、ボゴタ・エルドラド空港に最終進入中に墜落した。
 この事故で乗員7名、乗客44名、計51名のうち乗員6名、乗客31名、計37名が死亡した。
 事故機はマイアミを午前8時45分に出発し、メデリンを午後5時58分に出発した。巡航高度は13500ftであった。事故機はエルドラド空港管制塔に午後19時3分に交信を開始した際、「使用滑走路は12、風は凪、気圧高度計補正値3033、誘導路B付近のセーフティーゾーンに航空機事故に起因する制限がある。」との情報を受けた。別の航空機が滑走路をエプロンに向けてタキシングするため使用中であったため、事故機は通常より長いダウンウインドレッグを飛行し、ファイナルで墜落した。
 パイロットが最終進入の際の旋回で、高度と速度の低下を防ぐための適正な操作を行えなかったことが事故原因とされた。寄与要因としては、航空会社による運航管理が不足していること、パイロット・イン・コマンドの輸送機のパイロットとしての経験が不足していたこと、セーフティーゾーンで他機が墜落したために滑走路の使用に制限がある旨のエルドラド空港管制塔からの報告がパイロットに心理的影響を与えた可能性があることなどが指摘された。
 事故機は1944年に製造された。


(C)2004 外山智士
ホームページに戻る 民間航空データベーストップページに戻る 世界の航空事故総覧トップページに戻る 全件表示に戻る 年代別検索に戻る 航空会社別検索に戻る 機種別検索に戻る 事故発生国別検索に戻る