1960年3月17日午後3時25分、アメリカ・ミネソタ州ミネアポリス発同国イリノイ州シカゴ経由同国フロリダ州マイアミ経由のノースウエスト航空710便ロッキードL-188Cエレクトラ(N121US)が、シカゴを離陸して約1時間後、同国インディアナ州テリー・シティー南東約10Kmの同州カネルトン上空高度18000ftで空中分解し、墜落した。
この事故で乗員6名、乗客57名、計63名全員が死亡した。
エレクトラ機は、本件事故の6ヶ月前にも同様の事故を起こしており、徹底的な事故調査がなされた結果、Whirl Mode(渦巻き現象)というプロペラの異常振動が原因であることが分かった。プロペラの異常振動が主翼のフラッターを招き、主翼を分解させていた。プロペラの異常振動のきっかけは事故当日現場付近上空に発生していた晴天乱気流ではないかと見られている。
この事故を契機に主翼とエンジンナセルを補強する改修がエレクトラ全機に施された。