事故詳細

(事故No,19580407a)

 1958年4月7日午前9時頃、エクアドル・グアヤキル発同国キト行きAREAエクアドル222便DC-3(HC-ACL)が、同国Illiniza山に墜落した。
 この事故で乗員3名、乗客29名、計32名全員が死亡した。
 事故機は午前8時6分にグアヤキル・シモンボリバル空港を離陸し、離陸13分後の午前8時19分、マンタビーコン上空通過予定時刻を午前8時41分と報告した。午前8時20分、パイロットは高度4000ftへの到達と、この高度を維持することを報告した。午前8時40分、事故機は上昇の許可を求めて承認され、午前8時41分、マンタビーコン上空を高度5000ftで通過した旨を報告するとともに、キトへの到着予定時刻を午前9時16分と報告した。その後、事故機は雲の上への上昇を求めて認められたが、それが最後の交信となった。事故機は高度7500ftでIlliniza山に衝突した。
 定められた手順では雲上に出るまでは計器飛行方式を維持し、方位358度で飛行しなければならなかったが、パイロットは、グアヤキルを離陸して間もなく、方位358度に従わず、キトへほぼ直行出来るルートである方位25度を採ったものと推測された。通常のルートを逸脱して、このルートを飛行すれば、Chugchilan山脈を通過することになるが、それには高度があまりに低すぎた。


(C)2004 外山智士
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