事故詳細

(事故No,19570201a)

 1957年2月1日午後6時2分、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク発同国フロリダ州マイアミ行きノースイースト航空823便DC-6A(N34954)が、離陸直後にニューヨーク州Rikers島に墜落した。
 この事故で乗員6名、乗客95名、計101名のうち乗客20名が死亡した。(乗客21名死亡との情報もある)
 事故機は吹雪の中、午後6時1分に離陸滑走を開始した。低速時に前輪が若干空転した以外は正常な離陸であったが、離陸直後、ギアとフラップを格納した後、左に急激に傾いて墜落した。
 事故機は午後2時45分に出発する予定であったが、降雪のため出発が遅れていた。
 事故調査報告書は、機長が適切な飛行計器の監視と解釈が出来ず、コントロールを維持することが出来なかったことを事故原因とした。機長は対気速度と上昇率と方位のモニターに集中しており、他の運航乗務員もギア格納後の計器類の確認に気を取られており、運航乗務員全員が機体が左に傾きつつあることに気付かなかった。
 事故機は、離陸から約60秒後、Rikers島の小木に衝突し、左主翼端から地上に墜落した。右主翼端は墜落地点から150ft離れたところで発見された。機体は約1500ft滑って停止した。
 墜落現場のRikers島には刑務所があり、幾人かの受刑者は本件事故に際し勇敢な救助活動を行ったことを認められ、後に刑が赦免された。
 事故機は1955年に製造された。


(C)2003 外山智士
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