1956年12月9日午後7時15分、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー発同国アルバータ州カルガリー経由同国ケベック州モントリオール行きトランスカナダ航空810便カナデアDC-4M-2ノーススター(CF-TFD)が、バンクーバー東方約80Kmの同国ブリティッシュコロンビア州ホープ近郊のスリース山の標高2300mの岩壁に墜落した。
この事故で乗員3名、乗客59名、計62名全員が死亡した。
バンクーバーを離陸して50分後に事故機から第2エンジンに火災が発生したが既に消火に成功しており、バンクーバーに引き返したい旨の連絡があったが、この直後に消息を絶った。事故現場は翌年の5月まで発見されず、事故現場が確認された後も、あまりに険しい山岳地帯のため残骸も遺体も回収されなかった。このため事故原因も特定されなかった。現場は事故機の予定コースから20Kmも南に逸脱した地点であった。