1954年8月9日午前2時40分、ポルトガル領アゾレス諸島テルセイラ島からイギリス領バミューダ諸島バミューダ島に向かっていたアビアンカ航空のロッキードL-749A-79コンステレーション(HK-163)が、テルセイラ・ラゲンス空港を離陸3分後、空港の西北西9Kmの山(標高2300m)の標高約620mの地点の山腹に墜落した。
この事故で、乗員9名、乗客21名、計30名全員が死亡した。
事故機は本来ならばポルトガル領アゾレス諸島サンタマリアからバミューダに向かう予定であったが、悪天候のため代替空港のラゲンス空港に着陸し、そこからバミューダに向かっていた。
ラゲンス空港の標準出発方式では、離陸後右旋回し機首方位160度で2500ftに上昇し、チェックポイント「スル」に直行することになっており、事故機のパイロットは離陸前の空港事務所の説明でも、管制塔のクリアランスでもこの点を確認していたが、実際には左旋回し、事故に至った。
◎関連文献(刊行年順) |
著者名 | 書 名 | 出版社 | 刊行年 | 頁 数 |
デヴィッド・ビーティ | 「機長の真実」 | 講談社 | 2002年 | 250頁〜252頁 |