1952年4月29日午前3時40分頃、アルゼンチン・ブエノスアイレス発ブラジル・リオデジャネイロ経由トリニダードトバコ・ポートオブスペイン経由アメリカ・ニューヨーク行きパンアメリカン航空202便ボーイング377ストラトクルーザー10-26(N1039V)が、巡航中にブラジル・リオデジャネイロの北北西約1600Kmの同国パラ郡南東部の熱帯雨林に墜落した。
この事故で乗員9名、乗客41名、計50名全員が死亡した。
事故機は第2エンジンのプロペラに異常振動が起こり、第2エンジンが崩壊、このため機体に異常振動が起こり、水平尾翼の一部が脱落し、エレベータが上向きになり仰角が増大、主翼にかかる上向きの力に左主翼が耐えきれず折れて脱落し、さらに左主翼がなくなったことによる機首を下げようとする力と尾翼からの機首を上げようとする力がぶつかり合い、機体尾部が引き裂かれて墜落した。
プロペラの異常振動の原因は、プロペラブレードの不均衡にあるものと推測されたが、連邦民間航空局(CAB)が、同型機に中空式のプロペラからソリッドタイプのプロペラに変更するよう勧告を出したのは3年後に同様の事故が起きた後であった。
事故機は1949年に製造された。