1950年6月12日、ベトナム・サイゴン発パキスタン・カラチ経由バーレーン経由フランス・パリ行きエールフランスDC-4-1009(F-BBDE)が、バーレーン国際空港に最終進入中に滑走路端から3.3マイルの海中に墜落した。
この事故で乗員8名、乗客44名、計52名のうち、乗員6名、乗客40名、計46名が死亡し、乗員2名、乗客4名、計6名が救助された。
事故機は夜間にバーレーンへ最終進入中に海中に墜落した。残骸は事故の8時間後に発見された。事故の発生時間については、資料により午前1時15分とするもの午後9時15分、午後9時52分とするものなどがある。
公式事故調査における推定原因としては、機長が進入の手順において機体の姿勢と高度をチェックし続けることを怠ったことが挙げられ、機長が手順違反を犯した原因としては疲労の影響を除外できないとした。機長はサイゴンから約22時間半にわたり、連続して勤務していた。併せてバーレーン政府に対し、バーレーン空港に無線による着陸援助装置と適切な明るさの滑走路の進入灯の設置を考慮するよう勧告した。
事故機は1946年に製造された。
◎関連文献(刊行年順) |
著者名 | 書 名 | 出版社 | 刊行年 | 頁 数 |
デヴィッド・ビーティ | 「機長の真実」 | 講談社 | 2002年 | 271頁〜272頁 |