2007年1月10日午前11時45分頃、アメリカ・アラスカ州アンカレッジ発中国・香港行きトランスマイル航空(本社:マレーシア)8376便MD-11(9MTGS)貨物機が、高知県足摺岬沖西約35kmの太平洋上空約11600mを飛行中に機長(47歳 ブラジル国籍)が操縦席で痙攣を起こし、意識を喪失した。機長の資格を持つ別の操縦士(56歳 韓国籍)が機長を操縦席から移動させたうえで操縦を交代し、同機は午後0時18分頃関西国際空港に緊急着陸した。機長は約15分間意識を喪失していたが、着陸前には意識を回復し、歩行も出来る状態であった。
乗員5名は全員無事であった。
同機は午前3時7分アンカレッジを離陸した。機長の飛行前の体調には異常は見られなかった。
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は、同日本件を重大インシデントに指定した。