2007年1月6日午後0時16分頃、韓国・仁川発秋田行き大韓航空769便ボーイング737-900(HL7724)が、秋田空港に着陸の際誤って誘導路に着陸した。
乗員9名、乗客124名、計133名は全員無事であった。
同機は午前10時にソウル近郊にある仁川空港を出発し、ほぼ午後0時20分の定刻通り秋田空港に到着した。
着陸後の点検では機体に損傷は見られなかったが、折り返し便は欠航となった。
機長は国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の事情聴取に対し、「着陸時は雨で視界が悪く、滑走路がはっきり分からなかった」と語り、誘導路を滑走路と誤認した旨を明らかにした。仙台航空測候所秋田空港出張所の観測によると、事故当時の視界は10km、1時間当たり2.5mmの降雨があり、風速は約5mであった。
同機は風向きの関係で、ILSが使えない西側から目視により着陸進入を行なっていた。機長は秋田空港への着陸経験は過去3年間で4〜5回あったが、西側からの進入は今回が初めてであった。
誤着陸した誘導路は、滑走路の南側約120mの位置に滑走路と平行に設けられ、長さは滑走路と同じ2500mあり、幅は滑走路の半分の30mであった。着陸の寸前に管制官が誘導路に誤着陸しようとしているのに気付いたが間に合わなかった。幸い、この時間帯に同空港内には他の航空機はおらず、誘導路上の他機を巻き込む最悪の事態は避けられた。
国土交通省は本件を重大インシデントに指定した。