2006年7月5日午前8時10分頃、福岡発成田行き全日空(運航はエアーニッポン)2142便ボーイング737-500(JA8419)が、中部国際空港の南方約130kmの海上、高度約11300mを飛行中に機内の気圧が下がり、約1時間後の午前9時9分に中部国際空港に緊急着陸した。
乗員乗客約46名は全員無事であった。
同機は午前7時24分福岡空港を離陸した。トラブル発生時、コックピットでは客室与圧の低下を示す計器表示があり、客室内では自動的に酸素マスクが降りた。
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会が機体を調査したところ、与圧装置(エンジンから取り込んだ外気を冷却して機内に送るクーラーの部分)に何らかの異常があったものと見られ、本来高度8000ft相当に保たれる機内の気圧が、高度25000ft相当まで低下していた可能性が高いことが明らかになった。
緊急着陸に伴い、中部国際空港では約3分間に渡り発着を見合わせ、発着便計7便に5〜10分の遅れが出た。
国土交通省は本件を重大インシデントに指定した。