事例詳細

(事例No,20060612ji)

 2006年6月12日午前10時10分頃、エジプト・カイロ発大阪(関西)行きエジプト航空962便エアバスA340-200が、飛行中に作動油漏れを示す警告が出た。同機は同社を通じて国土交通省関西空港事務所に機体の異常を報告のうえ飛行を継続し、午後0時10分頃、関西国際空港の管制官に油圧系統の故障で着陸時の前輪が操作出来ない虞がある旨の交信を行った後、緊急着陸を要請することなく午後0時45分頃、関西国際空港に着陸した。同機は滑走路南端で停止し、自走できなくなったため牽引車でスポットまで牽引された。
 乗員乗客計99名は全員無事であった。
 着陸に際しては不測の事態に備えて滑走路脇に化学消防車やタンク車が待機した。
 着陸後の点検で左主脚のブレーキ部分で作動油漏れが確認された。
 本件の影響で関西国際空港の滑走路は滑走路点検と同機の移動のため約20分間閉鎖され、後続便十数便に影響が出た。


(C)2006 外山智士
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