事例詳細

(事例No,20060517ji)

 2006年5月17日午後4時4分頃、神戸発那覇行き日本航空インターナショナル3385便ボーイング777-300が、鹿児島県屋久島南方の太平洋上空高度約12000mを飛行中に、第1エンジンの油圧系統の圧力低下を示す計器表示が出た。機長は第1エンジンを停止したうえで、那覇航空交通管制部に緊急着陸の要請を行った。以後第2エンジンのみで運航を継続し、午後4時57分、那覇空港に緊急着陸した。
 乗員12名、乗客113名、計125名は全員無事であった。
 乗客の証言によると、第1エンジンの不具合が発生した際、ドーンという大きな衝撃音があり、数十分間振動が続いたという。
 着陸後の点検で、第1エンジンに約1.5m四方にわたってオイルが漏れた痕跡があるのが確認された。 本件の影響で、那覇空港の滑走路が点検のため約5分間閉鎖され、出発便2便に約10分の遅れが出た他、機材繰りの関係で日航の伊丹行きなど2便が欠航となった。
 同機を使用予定で欠航となった午後5時40分発の那覇発大阪(伊丹)行きの乗客480名は、午後7時20分発の大阪(関西)行き臨時便に振り替えられた。


(C)2006 外山智士
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