2006年4月2日午後4時30分頃、鹿児島発大阪(伊丹)行き日本航空ジャパン(日本航空インターナショナルの前身)2408便MD-90-30が、大阪国際空港への着陸進入中に、機体右側の油圧低下と車輪格納扉が閉じていないことを示す計器表示が出た。機体底部にある主脚の格納扉(約1.5m四方)が左右2枚とも閉まらない状態であったため一時着陸を取りやめ、上空で機体の状況を確認のうえ安全に着陸できると判断し、約30分後に格納扉が開いたままの状態で着陸した。着陸時、格納扉の先端のバンパー(緩衝材)が滑走路に接触し、バンパーとバンパーを格納扉に取り付けるための部品が2箇所で破損・欠落した。
乗員、乗客計174名は全員無事であった。
着陸の際、不測の事態に備えて消防車数台が滑走路脇で待機した。同機は、着陸後車輪の操作が出来なくなり、滑走路上に停止し、整備士が手動で格納扉を閉めたうえ牽引車で駐機場に運ばれた。大阪国際空港では、点検等のため約30分間滑走路が閉鎖された。滑走路点検の結果、脱落した部品の一つを滑走路上で回収した。鹿児島空港での出発前点検では異常は見られなかった。
格納扉は、ギアダウンの際に開き、車輪が出たら閉じる機構になっており、油圧の低下により閉じなかったと見られている。
本件の影響で、同機を使用予定の大阪(伊丹)発宮崎行き2便が欠航し、発着便5便に最大で約1時間4分の遅れが出た。