事例詳細

(事例No,20060329ji)

 2006年3月29日午前8時30分頃、大阪(伊丹)発高知行き全日空(運航はエアーニッポンネットワーク)1603便ボンバルディアDHC8が、大阪国際空港を離陸後南方に向けて上昇中に、高度約2400mで北西方向に向けて水平飛行していた八尾発高松行きの朝日航空の小型機と接近し、エアーニッポンネットワーク機のTCASが作動した。
 エアーニッポンネットワーク機の乗員乗客計54名と朝日航空機の乗員4名は全員無事であった。
 国土交通省関西空港事務所によると、両機の間隔は最接近時で高度差約180m、水平距離は約2.2kmあり、ニアミスには当たらないとしている。本件発生当時、両機の管制を担当していた関西国際空港内にある関西ターミナル管制所の管制官は、エアーニッポンネットワーク機と朝日航空機の針路が交差するので全日空機に高度2100mで上昇を止めるよう指示するつもりであったが、指示したと思い込み、指示を出さなかった。


(C)2006 外山智士
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