事例詳細

(事例No,20060115ji)

 2006年1月15日午後5時27分頃、那覇発羽田行き日本航空インターナショナル1922便ボーイング777-200が、上昇中に第2エンジンのエンジンオイルが減少したことを示す警告(約20リットルの減少で作動)が鳴動した。同機は第2エンジンを停止し、那覇空港に引き返し、午後5時39分頃緊急着陸した。
 乗員11名、乗客344名、計355名は全員無事であった。
 同機は午後5時18分に那覇空港を離陸した。離陸前の点検ではエンジンオイルの量は正常(30から40リットルの範囲内)であった。
 着陸後の点検で、第2エンジンのエンジンオイルが漏れて完全になくなっていたのが確認された。また、国土交通省の調査により、エンジンにオイルを供給する金属製のパイプの継ぎ目のゴムが破損し、そこからオイルが漏出したことが翌日までに明らかとなった。オイルは離陸後に漏出したと見られる。
 同機の着陸後に滑走路点検のため滑走路が約3分間閉鎖され、後続の到着便に最大で6分の遅れが出た。また、同機は運航を取りやめたため、乗客は後続便で東京に向かった。


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