事例詳細

(事例No,20051217ji2)

 2005年12月17日午前8時20分頃、羽田発山形行き全日空893便エアバスA320が、山形県の庄内空港に着陸進入中、同空港から北西約12kmの日本海上空高度約1000mで機首部に落雷を受けた。同機は進入を継続し、そのまま着陸した。
 乗員6名、乗客97名、計103名は全員無事であった。
 着陸後の点検で機首の右側に焦げ跡や鉛筆の芯程度の直径のくぼみが確認された。
 本件発生当時、山形県沿岸部は、低気圧が接近し、断続的に雷が観測されており、空港周辺では朝から降雪が続いていた。庄内地方は冬季は雷が多発する地域である。
 本件の影響で、折り返し便の羽田行きの894便の機材繰りがつかなくなり、代替機を千歳からフェリーしたため、定刻から約7時間40分遅れの午後4時55分の出発となった。


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