2005年11月2日午前10時40分頃、羽田発大阪(伊丹)行き日本航空インターナショナル1509便ボーイング777-300が、大阪国際空港への着陸進入中に管制官から着陸許可が出ずに着陸をやり直した。同機は約15分後に大阪国際空港に着陸した。
乗員12名、乗客298名、計310名は全員無事であった。
同機は午前10時38分頃、空港の手前約8km、高度約450mを進入中に進入継続の指示を担当管制官から受けた。機長は、滑走路上に他機がいないことを視認し、高度約15m、滑走路端の上空に降下するまで進入を継続して着陸許可を待っていたが、許可が出ないため着陸復行に転じた。機長は進入中に担当管制官に着陸許可を確認しようとしたが、交信が混み合っており確認できなかった。担当管制官は、本件発生当時小型機を含む計7機の離着陸機の管制に忙殺されており、同機には既に着陸許可済みであると思い込んでいた。
本件の発生による他の発着便への影響はなかった。
本件の発生を受けて国土交通省は、大阪空港事務所に再発防止を図るよう口頭で厳重注意した。国土交通省は、管制官による許可の出し忘れのトラブルが相次いでいることを受けて、全国の空港・管制機関を対象に業務監査を進めている途中であった。