事例詳細

(事例No,20050811ji)

 2005年8月11日午前6時10分頃、シンガポール発成田行き日本航空インターナショナル710便ボーイング777-300ERが、成田国際空港着陸後の点検で、胴体中央下部のエアコン関連機器用の点検用ハッチ(グラスファイバー製、縦40cm、横2m)のパネルが脱落しているのが発見された。
 乗員乗客114名は全員無事であった。
 同機が使用したA滑走路に同機の直後に着陸したアメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス発成田行き大韓航空224便ボーイング747-400貨物機の胴体左側主脚タイヤ1本がパンクし、成田国際空港会社がA滑走路を午前6時33分から9分間と午前7時51分から6分間の2回閉鎖し点検したところ、滑走路上に航空機の部品の破片6個が見つかり(最大のもので長さ26cm、幅9cm)、日航機の脱落部品の一部と確認された。また、大韓航空機のタイヤにも脱落部品のものと見られる破片が付着していた。日航機の脱落部品を大韓航空機が踏み、タイヤがパンクしたものと見られている。
 日航機は同年7月末にボーイング社から受領したばかりの新造機で脱落した部品についても納入時に目視点検を受けていた。
 国土交通省は、本件の発生を受け、同型機を運航する日本航空と全日空に対し、同型機全機の緊急点検を命じた。


(C)2005 外山智士
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