2005年5月30日午前11時30分頃、オーストラリア・シドニー発大阪(関西)行き日本航空インターナショナル778便ボーイング747-400が、シドニー空港で離陸のため駐機場から誘導路へ牽引車でプッシュバックを受けた際、パイロットや整備士が大きな異音を聞いたため、出発を中止した。
乗員21名、乗客160名、計181名は全員無事であった。
機体を点検したところ、左主翼の主脚の付根付近の部品の一部(主脚を格納する際に回転の軸となる部品)が破断しているのが発見された。オーストラリア航空当局は本件を重大インシデントに指定した。破断した部分は離陸前の点検では異常は見られなかった。主脚部分は2002年2月の整備で交換されたもので、日本航空インターナショナルでは通常8年毎に交換を行っている。
同便は欠航となり、乗客は翌日の同便などに振り替えられた。
本件の発生を受けて、日本航空は保有するボーイング747全79機、国土交通省から連絡を受けた全日空でも保有する全37機の主脚を緊急点検した。