事例詳細

(事例No,20050405ji)

 2005年4月5日午後4時30分頃、羽田発岡山行き日本航空ジャパン(日本航空インターナショナルの前身)1685便MD-90が、岡山空港着陸後に垂直尾翼の部品の一部が破損して欠けているのが発見された。
 乗員乗客152名は全員無事であった。
 同機は、午後4時20分頃岡山空港に到着しており、折り返し便の出発前点検で整備士が破損を発見した。羽田空港と岡山空港で約10分間滑走路を点検したが、欠損部分は見つからなかった。離陸前の点検では異常はなかったため、飛行中に脱落したものと見られる。
 欠損したのは垂直尾翼の整流のために装着されているフェアリング(アルミ製、横約2m、縦約30cm、厚さ1mm)の一部(左水平尾翼との間の部分、後部胴体寄りの横約10cm、縦約4cm)であった。
 本件の影響で、同機を使用予定で出発準備中であった岡山発羽田行き日本航空ジャパン1684便は、そのまま運航すると欠損部分が広がるおそれがあるために欠航となり、乗客約110名は別便で羽田に向かった。


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