事例詳細

(事例No,20050322ji)

 2005年3月22日午前9時12分頃、広島発羽田行き日本航空ジャパン(日本航空インターナショナルの前身)1600便エアバスA300-600R(JA011D)が、着陸のための降下中、千葉県御宿上空でコックピット内で焦げ臭いにおいがし、計器に電気系統での煙の発生を感知する警告が表示された。同機は、羽田アプローチの管制官に緊急着陸を要請し午前9時29分、定刻から9分遅れで羽田空港に着陸した。
 運航乗務員2名、客室乗務員7名、乗客125名、計134名は全員無事であった。
 着陸時、滑走路の周囲には東京消防庁の消防車など55台が出動して待機するなど騒然となった。同機は午前9時33分駐機場に到着した。着陸後の点検で、コックピット付近に設置されている操縦桿の操舵感覚を制御するコンピュータが焦げているのが発見された。配線がショートしたと見られている。火災は起こっていなかった。日本航空では点検のため同機で運航予定の後続便を代替機材に振り替えたが、同機は部品交換のうえ同日中に運航を再開した。他の航空機の発着には影響は出なかった。


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