2005年3月11日午後6時頃、韓国・ソウル発成田行き日本航空インターナショナル954便ボーイング767が、ソウル・仁川国際空港で、滑走路手前で待機すべきところを滑走路内に進入し、着陸進入中の大韓航空機が着陸復行した。日航機は、運航を継続し、成田空港が霧で閉鎖されたため、目的地を羽田空港に変更し、定刻から約1時間30分遅れの午後9時21分に着陸した。
日航機の乗客231名、大韓航空機の乗客ともに無事であった。
日航機が滑走路手前で待機している際に、管制塔から「待機せよ」との指示を受けたが、パイロットは管制指示が明確に聞き取れず、「滑走路に進入し待機する」ことと理解し、滑走路に進入して待機する旨復唱したが、管制塔からの指摘はなかった。管制官は着陸進入中の大韓航空機に着陸復行を指示し、日航機に滑走路への進入許可を出していないことを注意した上で離陸許可を与えた。日航機の機長によると、大韓航空機は遠方に見えており差し迫った危険は感じなかったという。