事例詳細

(事例No,20050120ji)

 2005年1月20日、アメリカ・ハワイ州ホノルル発大阪(関西)行きノースウエスト航空15便DC-10が、関西国際空港に着陸の際、左主翼のフラップを覆うアクセスパネルの一部(アルミ製、長さ約2m、幅約45cm、重さ約6.3kg)を脱落させた。
 乗員乗客は全員無事であった。  部品の脱落は、着陸後の点検で整備士によって確認され、直ちに修理されたが、ノースウエスト航空では、部品がいつ脱落したか不明であり、運航に支障のない部品であるとの理由から、空港当局への報告を行わなかった。
 脱落した部品は、同年6月5日夜に滑走路から約30mの滑走路脇の緑地帯で草刈り作業中の作業員に発見され、国土交通省大阪航空局関西空港事務所が回収した部品に記された部品番号をもとに航空各社に照会して調査し、ノースウエスト航空機のものであることが判明した。
 国土交通省大阪航空局関西空港事務所は、同年6月11日、他の航空機に損傷を与え、重大な事故につながる虞があったとして、ノースウエスト航空を口頭で注意するとともに本件に関する報告と再発防止を求め、各航空会社にも同様の事例が発生した場合は報告するように求めた。


(C)2005 外山智士
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