2004年7月29日午前11時32分、大阪(関西)発韓国・仁川行きノースウエスト905便ボーイング747-200F(N645NW)貨物機が、関西国際空港を離陸直後左翼第1エンジンから炎が出た。同機は、午前11時44分関西国際空港に緊急着陸した。着陸時には炎や煙は出ていなかった。
乗員3名は全員無事であった。
パイロットは離陸直後、計器が第1エンジンの排気ガス温度の上昇を示したため、第1エンジンを停止し緊急着陸を要請した。
着陸後の点検で第1エンジンのタービンブレードの破断、高圧抽気管の損傷、タービンブレードの破片がエンジンケースを貫通した跡が確認された。
緊急着陸の際、滑走路脇には不測の事態に備えて消防車などが待機した。本件の影響で出発便、到着便あわせて11便に最大で17分の遅れが出た。国土交通省は本件を重大インシデントに指定した。なお、離陸直後の第1エンジンが炎を吹き出すところをNHKが関西国際空港に設置していた定点カメラが偶然撮影しており、ニュース映像として放送された。