事例詳細

(事例No,20040715ji)

 2004年7月15日午後3時55分頃、羽田発大阪(伊丹)行き全日空31便ボーイング747-400D(JA8099)が、大阪国際空港に着陸後誘導路を走行中、計器に電源系統の不具合が表示された。
 乗員乗客280名は全員無事であった。
 同機は午後3時11分に羽田空港を離陸し、大阪空港には午後3時54分に到着した。運航乗務員は計器の表示を確認したが、地上走行に支障がなかったため走行を継続し、駐機場で乗客を降機させた。乗客の降機中に客室乗務員が後部客室の焦げ臭い臭気に気付き、確認したところ、機体後部貨物室内の電線や周辺の断熱材が焼け焦げているのが発見された。電線は14本がいくつかの束にまとめられており、周囲の断熱材約30cm四方とともに焼け焦げていた。何らかの原因でショートしたものと見られている。国土交通省は本件を重大インシデントに指定した。


(C)2004 外山智士
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