事例詳細

(事例No,20040708ji)

 2004年7月8日午前11時30分頃、羽田発小松行き全日空753便ボーイング747が、小松空港に着陸後誘導路を走行中、路肩に機首をはみ出しで急停止し、自力走行出来なくなった。
 乗員乗客532名のうち、55歳の女性乗客が右膝靭帯損傷、半月板損傷で全治2週間の軽傷を負い、病院で治療を受け、40歳の男性乗客が首の痛みなど鞭打ち様の症状を訴えた。同機は牽引車によりエプロンに運ばれ、乗客は急停止から約1時間後に降機した。
 同機の着陸は午前11時23分で、ターミナルビルまで誘導路(幅約23m、全長2700m)の中央付近を時速約55kmで走行中、機首が急に右に振れたため、機長が急ブレーキをかけた。機体は前輪が誘導路右側路肩の幅約10mの安全帯(ショルダー)に入り停止した。点検ではタイヤにパンクはなく、外観にも損傷はなかった。路面にも異常は認められなかった。
 本件の影響で、折り返しの羽田行きは欠航となり、乗客約240名に影響が出た。


(C)2004 外山智士
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