事例詳細

(事例No,20040408ji)

 2004年4月8日午後4時20分頃、花巻発名古屋行き日本航空ジャパン(日本航空インターナショナルの前身)3164便MD-90が、名古屋空港に着陸直前、油圧系統の警告灯が点灯し、着陸後、滑走路北側寄りに停止し自力走行できなくなった。
乗員6名、乗客27名、計33名に怪我はなかったが、機体が牽引車に引かれて駐機場に到着するまでの約30分間機内に足止めされた。
 機長は着陸直前に油圧系統の異常に気づき、管制塔に報告した。着陸後滑走中に油圧がゼロになり自力走行が不能になった。油圧の作動油は左主脚を出し入れするための油圧パイプから漏れ出しており、滑走路上に長さ15m、幅10mにわたり油の帯が出来た。
 機体の撤去、漏れ出した油の除去などの処理のため、名古屋空港は午後4時21分から午後5時30分過ぎまで滑走路を閉鎖した。この影響で、計21便が最大約1時間10分遅れ、到着予定の2便が大阪空港に行き先を変更するなど発着に影響が出た。


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