事例詳細

(事例No,20040109ji)

 2004年1月9日午後6時15分頃、台湾・台北発大阪行き日本アジア航空212便ボーイング747-200Bが、関西国際空港に着陸した際に左主脚のタイヤがパンクした。乗員乗客228名は全員無事であった。着陸後の点検では、機体にパンク以外の損傷は見つからなかった。
 本件発生によりタイヤの破片が滑走路の広範囲に散乱したため、同空港の滑走路は約1時間に渡り閉鎖された。この影響で到着便3便が目的地を変更し、到着便11便及び出発便17便に遅延が生じた。
 国土交通省関西空港事務所が滑走路を点検したところ、同機のタイヤ片の他に、同機の部品ではない縦18cm、横43cmの金属片と縦2.1m、横1cmのゴム片が回収された。同機が着陸する約20分前に同空港を離陸した外国の貨物機に使われているものと同型のタイヤの部品の一部であったことから、空港事務所はこの貨物機から脱落した部品を同機が着陸滑走中に踏んだことでパンクが発生した可能性が高いとの調査結果を2004年1月19日に発表した。


(C)2004 外山智士
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