事例詳細

(事例No,20030330ji)

 2003年3月30日午前9時頃、グアム発仙台行きコンチネンタル・ミクロネシア航空931便ボーイング737-800が、東京都小笠原村の海上自衛隊硫黄島航空基地に緊急着陸した。乗員6名、乗客90名、計96名は全員無事であった。
 同機は午前7時50分(日本時間午前6時50分)頃にグアムを離陸したが、離陸約1時間後、太平洋上を飛行中に警告灯が第1エンジンの異常を示したため、同エンジンを停止して残りのエンジン1基で硫黄島までの約1時間飛行した。着陸後の点検でエンジン内のファンが破損しているのが確認された。機体は硫黄島で修理を行った後、同社の本拠地であるグアムに輸送された。
 乗客は、硫黄島に臨時着陸した同社の別の便(新潟発グアム行き)によりグアムに引き返し、31日午前に改めて仙台に向かった。
 硫黄島に民間旅客機が緊急着陸したのは本件が初めてであった。


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