事例詳細

(事例No,20030201ji)

 2003年2月1日午後3時25分頃、岡山発羽田行き日本航空(日本航空インターナショナルの前身)486便ボーイング767が、離陸に必要な情報を入手出来ずにスポットから出発出来なくなった。乗客42名は37名が午後7時発の同社の後続便488便に振り替え、2名がJRなど他の交通機関に振り替え、3名がキャンセルした。
 東京にある同社本社のホストコンピューターに天候や地形などのデータが入力されていなかったのが原因であった。同社では、離陸情報は東京の本社でデータを入力し、コンピューターが飛行速度や離陸角度等を計算することになっており、計算結果は各空港の事務所内でプリントアウトして使用することになっていた。486便の場合は入力データの一部が不足していたため計算ができず、このためプリントアウトもされなかった。同社では、同様のミスで出発出来なかったのは前例がない。
 通常のフライトスケジュールでは、同便はボーイング737で運航されていたが、当日はボーイング767を初めて使用した。使用機種の変更のため、入力するデータにミスがあったと見られている。
 同便は本社でのデータ入力作業終了後、定刻から約4時間30分遅れの午後8時前に貨物のみを登載して出発した。


(C)2004 外山智士
他項目へのリンク(クライアントサイドイメージマップ)