事例詳細

(事例No,20011216ji)

 2001年12月16日午後2時28分頃、広島発那覇行き全日空277便ボーイング767-300が、那覇空港に着陸進入中、3系統ある油圧系統のうち1系統の油圧量の低下を示す警告があり、着陸後、駐機場に向かう途中で、前輪のステアリングの油圧装置が作動しなくなったため滑走路北端で走行不能になった。
 同機は牽引車で駐機場に運ばれたが、漏れた油が約30m四方に広がったため、空港事務所、全日空、航空自衛隊が合同で油の除去にあたった。
 同便の乗員乗客92名は全員無事であった。
 滑走路は同日午後4時10分まで約1時間40分にわたって閉鎖された。この影響で同空港発着の計10便が欠航、2便は米軍嘉手納基地に着陸するなど、計26便に最大2時間半の遅れが出た。


(C)2004 外山智士
他項目へのリンク(クライアントサイドイメージマップ)