2001年11月11日午前10時8分頃、出雲発大阪(伊丹)行き日本エアコミューター470便YS-11A(JA8788)が、大阪空港への着陸進入に備え、兵庫県西脇市上空高度8500ftを降下中に有視界飛行中の南紀航空のセスナTU-206G(JA3880)と異常接近した。
日本エアコミューター機の乗員4名、乗客57名、計61名と南紀航空機の乗員1名、乗客2名は全員無事であった。
両機は共に右旋回し、大事には至らなかった。日本エアコミューター機の機長は、2001年11月12日に異常接近報告書を国土交通大臣宛に提出した。国土交通省は本件を重大インシデントに認定した。
2002年9月27日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は報告書を公表し、両機の位置関係が衝突コースにあったこと、管制機関が日本エアコミューター機に接近する南紀航空機の情報を与えることが出来たならば、早期に回避することが可能であったことなどを原因に挙げた。