1999年6月7日午前10時50分頃、那覇発関西行き全日空492便ボーイング767-300(JA8256)が、宮崎空港の東約140km、高度約32800ftの太平洋上を飛行中、乱気流に遭遇した。
この事故で乗員8名、乗客148名、計156名のうち客室乗務員1名が重傷を負い、客室乗務員3名が軽傷を負った。
ベルトサインが出てしばらくしてから機体は激しく揺れた。重傷を負った客室乗務員は天井で頭をぶつけ、床に落下する際に左手首を骨折した。負傷した乗務員はいずれも着席していなかった。運輸省は本件を航空事故に指定した。
2000年3月31日、運輸省航空事故調査委員会は、事故調査報告書を公表し、客室乗務員に乱気流に対する危険意識の低さと機長がベルトサインを出してから揺れが始まるまでの時間的余裕のなさが負傷者の発生に関与したと指摘した。
2000年3月1日、全日空は社内規程を改正し、ベルトサインが点灯した際は、客室乗務員は、必要最小限の安全措置を施して、即座に着席するように手順を改めた。