1998年11月14日午後8時44分頃、宮古島発羽田行き日本トランスオーシャン航空22便ボーイング737-200(JA8528)が、新島VORTACの西南西約110kmの上空を巡航中に急激な操縦操作が行われた。
この事故で乗員5名、乗客28名、計33名のうち客室乗務員1名、乗客1名の計2名が重傷を負い、客室乗務員1名、乗客2名の計3名が軽傷を負った。
事故機は午後7時4分宮古空港を離陸した。午後8時44分頃、副操縦士が正面に狭い間隔で見えていた2つのストロボライトが瞬時に横に広がったのを航空機の異常接近と判断し回避操作を行った。負傷は急激な操縦操作に伴って生じた揺れによるものであった。事故当時ベルトサインはオフで客室乗務員は機内サービス中であった。機長は事故発生時操縦を副操縦士に任せてランディングプリパレーションを行っており、問題のストロボライトを見ていなかった。機長は副操縦士の見間違いと判断し、異常接近報告書の提出を行わなかった。運輸省は本件を航空事故に指定した。
2000年1月28日、運輸省航空事故調査委員会は報告書を公表したが、異常接近の対象となる航空機はなかったとの結論を示した。しかし、ストロボライトの主と思われる不審機が、自機の左側を反対方向に水平に飛行していくのを機体中央部窓側の乗客も1名目撃しており、結局真相は明らかとならなかった。