事故詳細

(事故No,19960604ja)

 1996年6月4日午後1時19分頃、新千歳発名古屋行き日本航空(日本航空インターナショナルの前身)854便DC-10-40(JA8548)が、進入のための降下中に長野県の松本VOR/DMEの南西約37km、高度約15500ft地点で乱気流に遭遇した。
 この事故で乗員11名、乗客84名、計95名のうち客室乗務員1名が重傷を負った。
 事故機は午後0時9分に新千歳空港を離陸し、午後1時39分名古屋空港に着陸した。乱気流発生当時ベルトサインはオフであった。
 負傷した客室乗務員は着陸後、名古屋市内の病院で診察を受け、中心性頸髄の損傷で重傷と診断された。運輸省は本件を航空事故に指定した。
 1996年12月25日、運輸省航空事故調査委員会は報告書を公表し、負傷した客室乗務員は、乱気流遭遇当時ギャレーの片付けを行っており、乱気流による強い揺れが発生した際に掴まるところがなく、L4ドアに身体の右側を強打したと推定した。


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