事故詳細

(事故No,19850209ja)

 1985年2月9日午後7時1分、東亜国内航空(日本航空インターナショナルの前身)235便DC-9-41(JA8441)が花巻空港に着陸後、滑走路を右に逸脱し、積雪上にかく座し中破した。
 乗員5名、乗客123名、計128名は全員無事であった。
 1988年1月14日、事故調査委員会は報告書を公表し、滑走路が積雪のため滑りやすくなっていた中で機体が横滑りし、ラダーによる修正操作が行われたが効果が現れず滑走路を逸脱したことを明らかにした。横滑りの原因としては横風、不適切なラダー操作、逆噴射を高出力で使用する際の左右非対称出力の選択、ブレーキの左右不均衡な使用などが関与したと推測した。また、ラダーによる修正操作の効果が見られなかったことについては逆噴射を高出力で使用したことによりラダーの効果が著しく減少した点と、ブレーキが最大限に使用されたために主車輪のコーナリング・フォースが低下した点が指摘された。


(C)2004-2006 外山智士
他項目へのリンク(クライアントサイドイメージマップ)