1984年6月28日午前11時15分、三沢発東京行き東亜国内航空(日本航空インターナショナルの前身)7013便YS-11A-623(JA8807)が三沢空港でエプロンから滑走路に向けて地上走行中に誘導路のショルダー部分に待機していた航空自衛隊の消防車と左主翼端が接触し中破した。
事故機はフェリー便で乗員5名は全員無事であった。
1984年10月18日、事故調査委員会は報告書を公表し、本件の原因は、機長が、誘導路上に走行時の目安のために引かれているタクシーガイドラインに従って走行すれば消防車と接触しないものと思い込み、消防車との間隔を的確に判断することなくライン上を走行したことによるとした。
なお本件は、いつも通りの処理をしていれば安全と考えて個別の事情の危険性を判断することなく機械的に処理することによって発生した事故の事例でありヒューマンファクターの典型事例の一つと言い得るであろう。