1979年7月21日午前11時32分、東京発南紀白浜行き東亜国内航空(日本航空インターナショナルの前身)381便YS-11-109(JA8656)が羽田空港を離陸直後、左主車輪が故障、緊急着陸時に左主脚が格納されたまま着陸、滑走路を逸脱し中破した。
乗員4名、乗客67名、計71名は全員無事であった。
事故機は午前8時38分頃羽田空港を離陸し、ギアアップを行った際、左主脚に異常が発生した。緊急着陸時には滑走路の左に逸脱したが、火災は発生しなかった。
1980年10月15日、事故調査委員会は、左主脚のアップロック機構の整備時の組み立てミスにより、左主脚のみアップロックがかからなくなり、是正のためにギアダウンとギアアップを行った際に左主脚のアップロック機構が破損し、アップロックが解除不能となったとの事故原因を発表した。
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著者名 | 書 名 | 出版社 | 刊行年 | 頁 数 |
桑野偕紀・前田荘六・塚原利夫 | 講談社 | 2002年 | 56頁〜89頁 |