事故詳細

(事故No,19780602ja)

 1978年6月2日午後3時1分、羽田発大阪行き日本航空(日本航空インターナショナルの前身)115便ボーイング747SR-46(JA8119)が大阪空港に着陸の際、機体後部下面が滑走路に接触し中破した。
 この事故で乗客2名が重傷、23名が軽傷を負った。
 1979年2月27日事故調査委員会は、機長の接地時の引き起こしが過ぎたためバルーニングを起こし、そのバルーニングの回復操作のため、スピードブレーキレバーを操作していた航空機関士が誤ってアーム位置を超えてレバーを操作したため揚力が急減し、機体が落下して滑走路に接触したとの事故原因を発表した。
 なお、事故当時日本航空では、大阪空港へのボーイング747の進入時の騒音軽減を図るために浅いフラップ角での着陸を行い始めたばかりであり、この点が本件バルーニング発生に関与しているとの指摘も航空関係者からは聞かれる。
 7年後同機はいわゆる「日航ジャンボ機墜落事故」を起こすことになるが、この「しりもち事故」直後にボーイング社の修理チームが行った圧力隔壁修理の際のミスが墜落の原因であるとされている。


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