ロッキードL1011トライスター

 ロッキード社が開発した3発のワイドボディージェット旅客機。ライバル機種DC−10とは熾烈な販売合戦を展開した。先進的な航法システムなどアポロ計画で培われた最新のエレクトロニクス技術を惜しみなく投入し、エンジンは低騒音化を図るなど、時代を先取りした素晴らしい航空機だったが、販売はふるわなかった。また販売競争に絡みスキャンダル(ロッキード事件)が発覚し、トライスターという航空機自体、ひいてはロッキード社自体が社会的に致命的なダメージを蒙った。このため、退役した現在に至ってもなお、航空関係者を除いては、国内では社会的にはある種の偏見があり、この航空機の本当の素晴らしさが正当に評価されていないように感じられる。原形初飛行は1970年11月16日、1972年にイースタン航空で路線就航し、1983年に生産機数230機で生産を終了した。このトライスターの不振を機にロッキード社は旅客機開発から撤退した。国内では全日空が保有していたが1995年に全機退役した。

スペック1型50型100型150型200型250型500型
全日空トライスター
全幅47.4m
全長54.3m54.3m54.3m54.3m
全高18.9m
最大離陸重量195044Kg
最大巡航速度997Km/h997Km/h997Km/h997Km/h997Km/h
最大航続距離9075Km
最大座席数400席400席400席400席330席
エンジン型式RR RB211-22BRR RB211-22BRR RB211-524BRR RB211-524BRR RB211-524B
エンジン推力19000Kg×3

関連事件事故

〔海外(世界の航空事故総覧)〕

L1011トライスター

(C)1997-2009 外山智士

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