1995年6月7日にユナイテッド航空で路線就航した大型双発ジェット旅客機。初飛行は1994年6月12日、ボーイングの旅客機史上初めて、昇降陀や補助翼に至るまで全面的にフライ・バイ・ワイヤーを取り入れた機体である。エアバス機同様に、異常な操縦を防止するプロテクション機能を装備しているが、エアバス機とは異なり、パイロットの判断で外すことも可能になっている。なお、同機の開発にあたっては、設計段階からユナイテッド航空、全日空、英国航空、日本航空(現日本航空インターナショナル)が参画し、細部にわたるまでユーザーの立場に立った提言を行った(ワーキング・トゥギャザー)。国内では、ボーイング727以来久々に日本航空、全日空、日本エアシステムの大手航空3社(当時:日本航空と日本エアシステムの合併により現大手航空2社)がそろって運航した。外見上の特徴は、胴体とエンジンの直径が在来期に比して大きいことと、主脚1本につきタイヤが6個ある点である。なお、1997年10月16日に初飛行した300型は、200型よりも全長が約10m長く、ボーイング747-400を約3.2m抜いて世界最長の旅客機であり、その長さゆえに、航空各社の導入に際し脱輪事故防止のため、就航が予定される空港の誘導路が改修された。
スペック | 200型 | 300型 | ![]() 日本エアシステム(現日本航空インターナショナル)ボーイング777-200 |
全幅 | 60.93m | 60.93m | |
全長 | 63.73m | 73.85m | |
全高 | 18.44m | 18.44m | |
胴体外径 | 6.19m | 6.19m | |
主翼面積 | 427.8m2 | − | |
最大離陸重量 | 229500Kg | 263080Kg | |
最大巡航速度 | マッハ0.83 | マッハ0.84 | |
最大航続距離 | 7505Km | 11029Km | |
最大座席数 | 375席 | 550席 | |
エンジン型式 | GE90-B3/B4 | GE90-92B | |
GE90-B5 | GE90-98B | ||
GE90-B1 | PW4090 | ||
GE90-B4 | PW4098 | ||
PW4073/4073A | Trent890 | ||
PW4077 | Trent898 | ||
PW4082 | − | ||
PW4084 | − | ||
Trent870/871 | − | ||
Trent877 | − | ||
Trent882 | − | ||
Trent884 | − | ||
エンジン推力 | 33793Kg×2 | 41051Kg×2 | |
34655Kg×2 | 44453Kg×2 | ||
38148Kg×2 | 41051Kg×2 | ||
38420Kg×2 | 44453Kg×2 | ||
33339Kg×2 | 40824Kg×2 | ||
35018Kg×2 | 44453Kg×2 | ||
37286Kg×2 | − | ||
38374Kg×2 | − | ||
32296Kg×2 | − | ||
33974Kg×2 | − | ||
37286Kg×2 | − | ||
38238Kg×2 | − |