ヘッド割れ修理なのですが、またしてもオーナーが自ら接着剤を流し込んで不完全な修理をしてしまったため
割れた部分が開いたままで接着剤が固まってしまいクランプしても開いた割れ目ががふさがりませんでした
こうなると接着剤が固まった部分を切除し、埋め直すと云う大手術となります
下画像のヘッド表の割れはヘッド裏が割れた時に変形して塗装が割れてしまった物で
ヘッド表の突き板は割れていませんでした


割れていない突き板部分と接着剤が流れ込んでいないヘッド本体をわずかに残し切除しました
この後、この溝に合わせたマホガニーの埋木を造り張り合わせます


がんじがらめにクランプされる335くん
このまま一昼夜放置プレイ…


一日置いたらクランプを外し余分な埋木を削り取り
塗装の準備のために周りの塗装を剥がし
ペグ穴を開けます


塗装が完了した状態です
ヘッド表は塗装のひび割れをパテで平らにしその部分だけタッチアップしました
本当は突き板も新しく張り替えた方が良いのですが、
そこまですると修理代がかなり高くなってしまうので部分的に修正しました
パテは自動車板金用の物で痩せが少なく
ほとんど分からないほど平面を出すことが出来ます


パーツを取り付け弦を張りセットアップすれば完成!
さすがにヘッド裏の埋木は良く見れば分かってしまいますが…


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