波照間島への研修  
  日時: 令和元年10月2日〜4日
場所: 沖縄県竹富町波照間島 聖寿奉祝の碑前


 先日、神道青年全国協議会(若手の神主の会)創立七十周年記念事業に参加してきました。会創立より沖縄県の本土復帰運動に取り組み、昭和47年に復帰記念として日本有人最南端の波照間島に波照間の碑を建立した事をはじめに、国旗掲揚塔の建設、聖寿奉祝の碑を建立し、周年毎に祭典を斎行してきました。


 今年は御大典を謹んで奉祝すると共に、創立70周年の節目の年に当たり、10月3日に聖寿奉祝の碑において国家平安祈願祭を斎行いたしました。
 全国各地より61名が参加し、午前中に清掃作業を行い、午後に祭典が執り行われました。祭典後は島内を視察してきました。


 前日は大阪の若手神主の有人と竹富町を訪れ、竹富町特有の宗教文化、また、施設も見学してきました。最終日は石垣島にて唐人墓や神社を訪れ、八重山博物館で八重山諸島の歴史について、学芸員の方に説明頂き、有意義な研修旅行になりました。
 下記に写真を添付していますが、大阪にいると見ることはない、御嶽とは何なのでしょうか・・・。御嶽は沖縄本島では「うたき」、石垣島や竹富島では「おん」と呼び、神聖な祈りを行う場所です。神社で言う拝殿の様な建物は、祭事を行う際に雨風をしのぐ場所です。学芸員の方曰く、この拝殿はなくてもいいと言う事みたいで、重要なのはその奥のスペースです。奥のスペースには神聖な禁足地があり、女性のみ入る事が許され、司(つかさ:ノロの様な女性)が奉仕し、祭事が行われます。
 御嶽で行う祭事は2種類で、祈願祭と感謝祭です。豊年祭や種子取祭を行います。興味がある方は調べてみてください。


 機会がありましたら、波照間島・石垣島に行き、八重山の歴史を感じ、聖寿奉祝の碑にお詣り下さい。


祭典前の清掃奉仕の様子
  神籬を立て、祭壇を組んで行いました
  典後の会長挨拶の様子  
大阪から参加した3名(一番右が私です)
 
竹富島でお詣りした御嶽


 
ガジュマルの葉がよく生い茂る年は
台風の当たり年みたいです。
 
波照間島には低潮線保全区域がありました。
EEZを決める大事な区域です

唐人墓: 犠牲になった中国人苦力
を慰霊する為に建立